ガンホー(3765)でシステムトレードは可能か

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(ガンホー(証券コード3765))はソフトバンク傘下のゲーム会社です。

2012年にリリースされたスマートフォン用のゲームであるパズル・アンド・ドラゴンズ(パズドラ)の大ヒットにより大きな収益を上げガンホーの株価は大きく上昇しました。

 

このガンホーを投資対象として,当社の 売買シグナルにしたがってシステムトレードを行った場合の売買成績を検証してみます。

(当社の売買シグナルのご案内はトップページをご覧ください。)

 

検証期間(2005年3月~2014年7月)

年間平均利益  12.8%

勝率  52.8%

最大ドローダウン  −25%

プロフィットファクター  1.63

 

年間利益はガンホーのような個別株の場合,株価の変動が大きいだけあって,年間7~8%程度の利益である日経225先物よりも大きくなっています。しかし,勝率・プロフィットファクターは低くなっていますし,なにより最大ドローダウンが大きすぎます。資金の一部を使ってのトレードなら「アリ」かもしれませんが,資金の全額でのトレードとなるとレバレッジ1倍でもこのドローダウンでは大きすぎです。

 

しかし,先物やETFと違って個別銘柄のメリットは銘柄選択ができることです。つまり,たとえばいつもは日経225連動ETFでトレードをしているが,ガンホーが市場で注目され株価が伸びてきたので,ガンホーでシステムトレードを試してみるということも可能なわけです。そこで,長らくPCゲームを手がけてきたガンホーがスマホゲーム関連銘柄として市場から注目されるようになったパズドラのリリース後に限定してもう一度検証してみます。

 

パズドラのリリースは2012年2月10日ですので,そこから2014年7月までの売買成績を検証します。

 

検証期間(2012年2月10日~2014年7月)

年間平均利益  26.2%

勝率  55.0%

最大ドローダウン  −11.3%

プロフィットファクター  1.87


2005年からの検証に比べ検証結果が格段に改善しています。特に年間の平均利益は26%と倍以上に増えています。また,最大ドローダウンも11%と大きく低下しています。このくらいのドローダウンであれば,レバレッジ1倍程度までならトレードしても良いと思えます。(ちなみにガンホーをただ買って放置しておくというバイ・アンド・ホールド戦略でも,もちろん儲けることはできたわけですが,その場合の同時期の発生損益の最大ドローダウンは60%以上でした。このようにシステムトレードによれば,比較的安全にボラティリティ(変動)の大きい(つまり,リスクが大きい)銘柄を手がけることができます。)


もちろんパズドラが当たってガンホーの株価が伸びるかどうかはリリース直後には分かりませんから,実際にトレードを開始するのはもっと後になるわけですが,たとえば1000万ダウンロードを達成し,みんながガンホーに注目するようになった2013年3月以降にトレードを開始したとしても十分に間に合うことができたと思われます。

(なお,2014年半ばの時点では,ポスト・パズドラ銘柄としてmixi(ミクシィ)などが注目を集めています。そのため,いまからガンホーを手がける妙味は少なくなってきていると思われます。当検証はいまからガンホーを買うためのものではなく,今後ガンホーのような市場の注目を集める銘柄が登場したときに,それに対してシステムトレードを適用することができるか否かを判断するためのものとお考えください。)

 

以上から,信用取引により株で売買シグナルにしたがったトレードをする場合,市場平均よりも明らかに上昇しそうな個別銘柄があるときは,いつものETFではなく,その銘柄でシステムトレードを行ってみるというのも良いかもしれません。

(投資の判断は自己責任でお願いいたします。特に値動きの激しい個別銘柄はETFよりも変動が大きい分,リスクも大きいですので,ポジションサイジングには十分に留意してください。)

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